「KabuYomi」ツールにおける「取引検証」機能について概要を説明します。
今回は入力編です。
「KabuYomi」ツールにおける取引検証の入力とは?
『そもそも「KabuYomi」とは?』でご紹介している通り、「KabuYomi」ツールにおける取引検証は「任意の銘柄の株価時系列データを使用し、必要最低限な入力で存分に検証を行える方法」となっておりますので、まずは任意の銘柄の株価時系列データが入っていることが前提条件となります。(その入力方法についてはまた別の記事でご紹介しておりますので、ここでは省略させていただきます)
検証データに関しては[ 6.検証管理 ]シートに入力していただくことになるのですが、入力方法については基本的に取引データを入力する場合と大差ありませんので、「取引管理」を実施されている方にしてみれば、何の抵抗もなく「取引検証」を実施することができると思います。
いえ、むしろ「取引管理」よりも入力項目が少なくなっていますので、テンポ良くスピーディーに「取引検証」を行うことができるはずです。
ではなぜ項目数が少なくなっているのかというと、それは「取引検証」の機能を「信用取引」だけに絞っているからなのです。
「取引検証」を実施する目的は、株価の変動を予測する力を身につけることにあります。
そのためには実際に取引の経験を積むことが大切なのですが、取引における「現物」や「信用」の種別は特に問わないため、「KabuYomi」ツールでは「信用取引」だけで「取引検証」を行う仕様にしたのです。
「信用取引」であれば「買い」だけではなく「売り」の取引もできますし、「レバレッジ」を使用した取引の練習にもなるからです。
ちなみに「レバレッジ」とは「てこの原理」という意味で、自己資金を元手に借り入れをすることによって、より大きな金額の取引ができる制度となります。
「レバレッジ」の倍率については証券会社によっても多少の違いがあるため、「KabuYomi」ツールでは分かりやすく「3倍」に設定してあります。
ですので、例えば開始資金を100万円に設定したとすると、300万円までの取引検証が可能となるのです。
では、実際にどのように情報を入力するのか、「KabuYomi」ツールの画像を見ながらご確認いただけますでしょうか。
「取引検証」の入力フォーム
取引管理に関する情報は、全て[ 6.検証管理 ]シートに入力していただくことになります。
入力する場所は「入力フォーム」と呼ばれる特定の列であり、大きく分けて2つの分類に別れていてそれぞれ用途や意味も違いますので、1つずつ解説させていただきます。
入力フォーム① 口座清算/経費精算
これは「取引管理」の場合と同じで、資産状況を算出する目的で使用される入力フォームとなりますが、入力は「開始資金」のみとなりますので、一番最初に入力してしまえば、それ以降は一切使用しません。
まずは「区分」を入力している画像1からご確認いただけますでしょうか。
「取引管理」の場合とは違い、リストには「開始」しか存在しませんので、検証を始めたい日付の行を選んで「開始」を選択してください。
次に「金額」の入力ですが、こちらは画像2をご確認いただけますでしょうか。
この項目は手動でも入力することができますが、100万円~1000万円まで100万円刻みで選択できるようになっていますので、検証したい金額を選択してください。
ちなみに、ここで推奨となる金額は100万円です。
もちろん1000万円や1億円などの大きな金額を設定されても構わないのですが、それだけの金額を持って株取引を開始される方は少ないでしょうし、何より自身にとってリアリティーのない金額で検証をしてしまうと、実際にはしないはずの大胆な取引をしてしまったりしますので、取引の練習にはなりません。
やはり検証と言えども、実際の取引に臨む気持ちで実施した方が上達するのです。
「区分」と「金額」が設定されると、画像3の状態となります。
見てわかる通り、「現金」の欄が100万円となり、「信用」の欄が300万円と表示されていますので、これで「取引検証」を開始することができます。
入力フォーム② トレードNo(1~10)
次に取引情報の入力ですが、これは「取引管理」の場合とは違い、「区分」と「株数」のみの入力となります。
画像4にもあるように、「区分」には「信用(買)」と「信用(売)」しかありませんので、どちらかを選択してください。
画像5は「株数」をリストから選択する場面になりますが、ここに任意の数値がない場合には手動で入力するようにしてください。
画像6は「区分」と「株数」が設定されたので、「単価」と「代金」と「評価額」が自動計算された状態となっています。
「取引管理」においては、「単価」を入力する必要がありましたが、この「取引検証」では対象日の「終値」が自動的に入力される仕様になっていますので、「代金」と「評価額」もすぐに計算されるのです。
つまり「取引検証」では、常に「終値」で結果が評価されることになるのです。
以上が「取引検証」における入力方法の説明となりますが、確認方法ついては『「取引検証」機能の説明 ~ 確認編 ~』でその方法を説明していますので、そちらでご確認ください。