「株価分析」機能の説明 ~ テクニカル編 ~

「KabuYomi」ツールにおける「株価分析」機能について概要を説明します。
今回はテクニカル編です。

「KabuYomi」ツールにおけるテクニカル分析とは?

テクニカル分析と言うのは、簡単に言えば統計情報を使用した分析方法であり、過去の「株価時系列データ」から特定の条件でデータを集計することによって、株価の動向を予測する手法となります。

一般的にはMACD(Moving Average Convergence Divergence)やボリンジャーバンドなどが有名で、好んでそれらを使用している方も多いと思いますが、その種類は多種多様で、目的によって使い分ける必要があるため、どれをどのタイミングで使用すればいいのか迷われる方も多いのではないでしょうか。

そこでご提案したいのが、「KabuYomi」ツールを使った分析方法です。

「KabuYomi」ツールにおけるテクニカル分析は単純明快で、現状と同じ状態の過去データを素早くピックアップし、それぞれのデータがその後どのように推移したのかをパーセンテージで表示するようにできています。

つまり、現状における過去の傾向が分かる仕様となっているのです。

しかも過去データは対象銘柄のものしか使用せず、分析はその銘柄だけに特化させていますので、他の銘柄の変動に惑わされることもなく、その銘柄にしかない特徴を捉えることができるのです。

ですので、一度「KabuYomi」ツールご使用いただければ、その利便性が分かってもらえると思います。

「KabuYomi」ツールの仕組み

「KabuYomi」ツールにおけるテクニカル分析は、[ 1.株価分析 ]シートで行います。

細かな操作方法については「1.株価分析シートの使い方編」で解説させていただきますのでここでは割愛しますが、どのような方法で現状と同じ状態の過去データをピックアップしているのか、その仕組みについて解説をさせていただきます。

名称その1:状況パート

まず最初に注目していただきたいのは、「状況パート」です。

画像1の赤線で囲まれた部分がその範囲となりますが、次にご紹介する「大項目」、「中項目」、「小項目」、「分析データ」を含め、全てが「状況パート」となります。

画像1 状況パート

記事2(画像2-1)

 

画像2の赤線で囲まれた部分が「状況パート」における「大項目」となります。

項目数が多く一画面に収めることができなかったためいくつかの項目を非表示設定にしておりますが、ここには「始値」や「終値」など、一般的に使用される株式用語が記載されています。

画像2 大項目

記事2(画像2-2)

 

画像3の赤線で囲まれた部分が「状況パート」における「中項目」となります。

「大項目」を分割しているためその数も多くなっていますが、ここも馴染みのある用語を多用していますので、それほど抵抗を感じることはないと思います。

画像3 中項目

記事2(画像2-3)

 

画像4の赤線で囲まれた部分が「状況パート」における「小項目」となります。

ここは現時点で50項目もあり、KabuYomiツール独自の分析項目も出てきますので、覚えていただく必要があります。

画像4 小項目

記事2(画像2-4)

 

画像5の赤線で囲まれた部分が「状況パート」における「分析データ」であり、現状と同じ状態を探す際の肝となる部分です。

データの最終行が最新データとなっており、セルがオレンジ色に色付けされる仕様となっています。

もちろん「分析データ」も全て自動計算されるため余計な手間は掛からないのですが、ここもやはりKabuYomiツール独自のデータとなるため、その意味を覚えていただく必要があります。

画像5 分析データ

記事2(画像2-5)

 

名称その2:結果パート

次に注目していただきたいのは、「結果パート」です。

画像6の赤線で囲まれた部分が「結果パート」になるのですが、基本的に「状況パート」と同じ構成となっており、一部の項目のみが違う仕様となっています。

ですのでデータ部分に関しても、ほぼほぼ同じ分析データが表示されているのです。

画像6 結果パート

記事2(画像2-6)

 

ではなぜ代わり映えしないデータを二つのアリアに分けて表示しているのかというと、画像7の赤線で囲まれた部分に注目していただければお分かり頂けると思いますが、同じ行で比較すると日付が一日ずれているのです。

つまり、左の「状況パート」に対して右の「結果パート」ではその翌日のデータが表示されますので、一つの行だけで株価の変化が分かる仕様となっているのです。

ですのでこの特性を利用して「状況パート」でデータの絞り込みを実施すれば、「結果パート」側にはその絞り込みに対する結果が表示されることになります。

画像7 同じ行で見た場合の日付のずれ

記事2(画像2-7)

 

画像8では分析をするために、例として移動平均線(赤線で囲まれた部分)を使用しています。

「KabuYomi」ツールでは移動平均線を6本使用しますが、ここでは分かりやすいように代表的な5日線、25日線、75日線のみを使用し、金額を上から順位付けしたデータで絞り込みを行い、現状と同じ状態の過去データをピックアップしているのです。

画像8 移動平均線での絞り込み

記事2(画像2-8)

 

画像9の赤線で囲まれた部分には「結果パート」データの集計値がパーセンテージで表示されますので、分析結果が一目瞭然となるのです。

画像9 分析結果

記事2(画像2-9)

 

このように「KabuYomi」ツールなら誰でも簡単にテクニカル分析を実施することができますので、是非とも使用してみてください。