「KabuYomi」ツールにおける[ 6.検証管理 ]シートの使い方について解説をします。
[ 6.検証管理 ]シートの主な役割とは?
このシートは取引検証を実施する場合にしか使用しませんので、取引検証をしない方からすれば全く不要なシートとなりますが、もしすでに取引管理を実施しているということであれば、使い方は[ 3.取引管理シート ]とほぼ変わりませんので、取引検証も実施されることをお勧めしいたします。
取引検証は資産を使用せずに取引を試すことができるとても便利な機能ですので、取引経験の浅い初心者の方はこの解説を読んでいただき、是非ともその使い方をマスターして実践に役立てていただきたいと思います。
取引検証の始め方
取引検証の始め方は至って単純です、開始資金を決定し、取引情報を入力するだけです。
ここで使用されるデータは全て対象銘柄における過去データとなるため、実践さながらの取引を体験することができますし、様々な手法の有用性を確認することも可能となっています。
また、検証した内容は直ぐに結果を確認できるため、ゲーム感覚で楽しむこともできます。
取引入力後の日数の進め方に関しては、全て[ 1.株価分析 ]シートで管理することになりますので、画像1が示す表示設定エリア(赤い点線枠で囲まれた範囲)に「マーク」を入れることで調整を行ってください。
詳細については『ツールの使い方 ~ 1.株価分析シート ~』でも解説していますので、よろしければそちらも合わせてご参照ください。
開始資金の入力方法
まず最初に入力していただく開始資金ですが、推奨値は100万円となりますので、特にこだわりがないようであればそのように設定してください。
もちろん1000万円や1億円などの大きな金額を設定することも可能ですが、あまりリアリティーのない金額で取引検証を行っても、実践とはかけ離れた取引となってしまう恐れがありますので、やはりここは無難な設定の方が望ましいと言えます。
それに取引検証で行う取引は全て信用取引となりますので、実際にはそれ以上の金額を取引に使うことができるのです。
実際の信用取引では各証券会社によってその倍率が微妙に違っていたりしますので、このツールでは単純に3倍で計算をするようにしています。
つまり100万円を設定すれば、300万円までの取引を行うことができるのです。
また、取引によって増減した資金は次の取引における上限値となりますので、利益が出ればそれだけ長く検証を行えることになります。
もし資金切れとなった場合には、入力したデータを全て消してリセットする必要があるのですが、その場合には取引方法に何らかの問題があったということになりますので、[ 1.株価分析 ]シートや[ 5.検証情報 ]シートを使って問題点の振り返り分析を行うようにしてください。
それでは入力方法の解説ですが、まずは「区分」を入力している画像2からご確認いただけますでしょうか。
[ 3.取引管理 ]シートの場合とは違い、リストには「開始」しか存在していませんので、検証を始めたい日付の行を選んで「開始」を選択してください。
次に「金額」の入力ですが、こちらは画像3をご確認いただけますでしょうか。
この項目は手動でも入力することができますが、100万円~1000万円まで100万円刻みで選択できるようになっていますので、検証したい金額を選択してください。
画像4は「区分」と「金額」が設定された状態となり、「現金」の欄が100万円で「信用」の欄が300万円と表示されていますので、これで「取引検証」を開始することができます。
検証取引の入力方法
次に取引情報の入力ですが、これは[ 3.取引管理 ]シートの場合とは違い、「区分」と「株数」のみの入力となります。
まずは「区分」の入力ですが、画像5でも分かるように「区分」には「信用(買)」と「信用(売)」しかありませんので、どちらかを選択してください。
次に「株数」ですが、画像6のようにリストから選択することができますので、対象となる値を選択してください。
もし任意の値含まれていない場合には手動でも入力することができますので、そのように対応してください。。
最後に画像7は「区分」と「株数」が設定された状態となっていますので、「代金」と「評価額」が自動計算されています。
[ 3.取引管理 ]シートにおいては「単価」を入力する必要がありましたが、この[ 6.検証管理 ]シートでは対象日の「終値」が自動的に入力される仕様になっていますので、「代金」と「評価額」もすぐに自動計算されるのです。
つまり「取引検証」では、常に「終値」で結果が評価されることになります。
以上が「取引検証」の始め方となりますが、入力項目はこれだけしかありませんので、誰でも手間を掛けずに始めることができると思います。
検証取引であれば無駄に資金を溶かす恐れはありませんので、是非とも役立てていただきたいと負います。