「KabuYomi」ツールを使用するための準備作業となる、株価データの入力方法について解説をします。
入力するデータの形式は?
先に『ツールの準備 ~ 株価データの取得 ~』を読み、その手順を実施している場合には”.csv”という拡張子のついたファイルをダウンロードしていることになりますが、「KabuYomi」ツールに入力するデータは必ずしもCSVファイルの形式でなければならないということではありません。
そもそもCSVファイルというのは、カンマ(,)区切りでデータが記録されたファイルのことで、「メモ帳」ツールなどで開くと画像1のようになっています。
さすがにこのままの状態ですと記録されている内容も分かりにくいですし、データとして扱うのも困難です。
ですが、ExcelがインストールされているPCであれば”.csv”の拡張子はデフォルトで紐付いていますので、画像2のようにファイルのアイコンがExcel仕様になっています。
ですので、それをそのままダブルクリックすれば画像3のようにExcelが起動し、Excelファイルとして扱うことができるのです。
「KabuYomi」ツールはそもそもExcelで作成されていますので、CSVファイルとの相性はとても良いです。
また、ウェブサイトなどから直接データをコピーする場合にも、一旦空のExcelファイルに貼り付けてからの方が確実となりますので、面倒かもしれませんが一手間掛けてください。
つまり「KabuYomi」ツールに適しているデータの形式は、CSVもしくはExcelということになります。
ですのでデータ入力をする場合には、事前にこれらのファイルを用意しておいてください。
もちろん空の「KabuYomi」ツールも必要となりますので、ダウンロードページから取得しておいてください。
手順1 「KabuYomi」ツールのファイル名を変更する
それではデータの入力の手順となりますが、まずはダウンロードした「KabuYomi」ツール(KabuYomi_Ver1.0_CodeXXXX.xlsx)に対し、画像4のように「XXXX」の部分を対象となる銘柄コードに変更してください。
※ここではダウンロードした銘柄(トヨタ自動車)のコードとなる「7203」を入力しています。
手順2 「KabuYomi」ツールを開く
次に「KabuYomi」ツールを開き、[ 3.取引管理 ]シートを選択してください。
この時、画像5のようにD5セルには先ほど入力した銘柄コードが関数によって読み込まれており、同じく関数によってその銘柄コードがツール内に保有している「銘柄一覧」と一致する場合のみ、E5セルに銘柄名が表示される仕様となっています。
この「銘柄一覧」に関しては、証券会社のスクリーニング機能を利用し、「KabuYomi」ツールの分析に向いていると思われる検索条件で絞り込んだ銘柄の一覧であり、その数は約500銘柄となりますが、もし対象の銘柄が登録されていない場合でも、別に分析に向いていないということではありませんので、あくまでも目安として捉えてください。
もし、D5セルやE5セルが空白となっている場合には、画像6のようにD6セルやE6セルへの入力を促すメッセージで出てきますので、そのように対応してください。
これはファイルを識別するためだけの情報でしかないのですが、複数ファイルを開いて分析される場合には大変重宝しますので、是非とも入力してください。
手順3 データファイルを加工する
次にデータファイルを開き、下記のデータ加工を実施します。
データ加工①:2020年10月1日のデータが含まれている場合は、対象行を削除する。
※この日は東京証券取引所でシステムエラーが発生し、終日取引は行われなかったため、対象データは分析には向かない特殊なデータとなっており、それを除外する作業となります。
ツール内に取り込んでから対象データを除外設定にすることも可能ですが、最初から取り除いておいた方がベストとなります。
データ加工②:必要な列(日付・始値・高値・安値・終値・出来高)だけを残し、不要な列を削除する。
データ加工③:A2~F2セルを選択し、[ Shift ][ Ctrl ]キーを押下した状態で[ ↓ ]キーを押下する。
データ加工④:[ Ctrl ]キーと[ C ]キーを押下し、データをコピーする。
このデータ加工が正しく実行されると画像7の状態となりますので、これと一致しているようであれば次の手順に進んでください。
手順4 「KabuYomi」ツールにデータを張り付ける
次に「KabuYomi」ツールへ戻り、F11セルを右クリックして、画像8を参考に「値の貼り付け」をクリックする。
これでデータは張り付けられていますので、[ Ctrl ]キーと[ S ]キーを押下し、一度ファイルを保存してください。
手順5 [ 1.株価分析 ]シートを確認する
最後に[ 1.株価分析 ]シートを開き、画像9のようにデータが反映されていれば完了です。
これで対象銘柄の分析を開始することができますので、後は各シートの使い方解説などを読み、株取引に役立ててください。