「KabuYomi」ツールを使用するための準備作業となる、株価データの取得方法について解説をします。
取得する株価データとは?
「KabuYomi」ツールに入力する株価データとは、ずばり「株価時系列データ」のことです。
これは株価の動向を日付毎に記録したデータであり、投資家にとってはお馴染みの「ローソク足」や「移動平均線」なども全てこの「株価時系列データ」をもとに作成されていますので、株価の分析には欠かせない重要なデータとなります。
データそのものは証券会社やWebサイトなどで無料で配布していますので、基本的にはどこから入手しても構わないのですが、1点だけ注意していただきたい点があります。
それは、株の分割や統合などによって株価が変動した場合に、過去データがそれに合わせて株価の調整がされているかどうかという点になります。
例えば1万円の株を想定した場合、企業判断でその株の4分割が行われたとすると、株価が急に2500円前後に値下がりするわけですから、データだけを見ると株価の大暴落が発生しているように見えてしまいます。
このような状況を防ぐために、証券会社などによってはそれまでの過去データも等しく4分割して、株価を調整したりするのですが、配布されているデータの中にはそのような調整がなされていないデータも存在しています。
「KabuYomi」ツールではそういった無調整のデータも一応扱うことは可能となっているのですが、株の分割や統合が発生した日付を控えて置き、「株価時系列データ」の投入後に「材料」欄へ入力しなければならないため、作業がひと手間増えることになります。
ですので、「KabuYomi」ツールに入力するのであれば、調整済み「株価時系列データ」の方が適していることになります。
とは言っても、実際にそのような調整済み「株価時系列データ」をどこから取得すればいいのか迷われる方もいると思いますので、ここではお勧めの取得方法をご紹介させていただきます。
取得先となるのは「松井証券」のウェブサイトとなりますので、当然のことながら「松井証券」に引口座を開設する必要があるのですが、一度手続きさえしてしまえば任意の銘柄の「株価時系列データ」を何度も無料で取得することができますし、対象のサイトにはリアルタイムチャートと言う利便性の高い機能も搭載されておりますので、取引口座を開設する価値はあると思います。
もし、別の配布先をご利用になられている方でも、次にご紹介する手順の方が簡潔となる可能性もありますので、よろしければご参照ください。
手順1 ウェブサイトを開く
まずは下記のURLをクリックし、「松井証券」のウェブサイトを開いてください。
○松井証券 お客様サイト ログインURL
https://www.matsui.co.jp/login/?mnu=hd
画像1の画面が開きましたら、赤い点線枠の「日本株・先物OP」をクリックしてください。
手順2 ウェブサイトにログインする
次に画像2の画面が開きましたら、赤い点線枠の「ログインID」と「パスワード」を入力し、「ログイン」ボタンをクリックしてください。
手順3 銘柄を検索する
次に画像3の画面が開きましたら、赤い点線枠の部分に「銘柄コード」もしくは「銘柄名」を入力し、「検索」ボタンをクリックしてください。
手順4 取引種別を選択する
次に画像4の画面が開きましたら、赤い点線枠の「現物買」ボタンをクリックしてください。
※「信用新規」ボタンをクリックしても構いません。
手順5 チャートを開く
次に画像5の画面が開きましたら、赤い点線枠の「チャート拡大」ボタンをクリックしてください。
手順6 データ抽出の対象期間を入力する
次に画像6の画面が開きましたら、赤い点線枠に「開始日付」と「終了日付」を入力してください。
※日付欄をクリックするとカレンダーが開くので、日付はそこから任意のものを選択してください。
手順7 CVSデータを出力する
次に画像7の画面が開きましたら、赤い点線枠の「CSV出力」ボタンをクリックしてください。
すると「名前を付けて保存」という別ウインドウが開きますので、青い点線枠の「ファイル名」を入力し、「保存」ボタンをクリックしてください。
手順8 出力されたCVSデータを確認する
最後に、保存先として指定したフォルダを開き、画像8のようにCVSデータが出力されていることを確認してください。
以上が株価データの取得方法となります。
いかがでしょうか、それほど難しい手順ではありませので、是非とも覚えていただき、「KabuYomi」ツールでの分析にお役立てください。